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執筆者の写真櫻井愛子

奏楽堂日本歌曲コンクールを終えて

更新日:2023年3月5日

こんにちは。ソプラノの櫻井愛子です。


昨日、2022年5月29日に旧奏楽堂で行われました「令和4年度奏楽堂日本歌曲コンクール 第33回歌唱部門」の本選が行われ、第1位・中田喜直賞・木下記念賞(金)をいただきました。 奏楽堂日本歌曲コンクール第33回歌唱部門 本選結果発表 | 旧東京音楽学校奏楽堂 (taitocity.net) 未だ実感がありませんが、この結果は偏に今までご指導くださった先生方、支えてくださった方々・家族のおかげでございます。特に今回優秀共演者賞を受賞された我が共演者・ピアニストの清水史さんとは細かいところまで言いたいところを言える間柄であり、彼女の懐の深さに大いに助けられました。この場を借りて感謝申し上げます。

(本選を終えてほっとしている清水さんと櫻井)

帰国してそろそろ9か月となり、色々思うところございまして本当に歌を続けていくべきか迷っておりましたが、この結果を頂戴し、「もう少し頑張れ」と天に言われているような気がいたします。 まだ「日本歌曲が奥深いことが分かった」ぐらいなので、今後これを励みに勉強を続けて参りたいと思います。


実は本選で、人生で初めて、本番中地震が起きました。 特段大きな地震ではなかったものの、舞台の旧奏楽堂は日本最古の洋式音楽ホール、建物はミシミシ音を立て、観客席もピアノも揺れたようです。 一方演奏中の私は揺れに全く気付かず演奏していたところ、何か緊急の際のアラームの音がどこかからして、一瞬驚きました。旧奏楽堂は壁が薄いので、外で何か起こったのかと思ったのです。 しかし係員から止められるまでは演奏を続けなくてはならない、アラームの音のした方に注意を向けている観客をなんとかこちらに引き戻さなくてはならない、と思い必死に歌うと、ほぼ同時に後ろの清水さんの音も更に熱意がこもった音になった気がしました。その後は有難いことに何事もなく、無事に演奏を終えることが出来ました。 後で表彰式後に「地震の後集中力が増していて良かった」と審査員の先生からお言葉をいただきましたが、寧ろ地震が聴き疲れた観客の皆様を揺り起こしてくれたように思います(笑) 後日になりますが、こちらの旧奏楽堂のYoutubeチャンネルで本選の演奏がご覧いただけるそうです。アラームにびっくりする顔も途中出てきますがご容赦ください。 また、2022年7月16日(土)の入賞記念コンサート(15時開演)に出演させていただきます。同じく旧奏楽堂で行われますが、チケット発売など詳細は後日発表になるようです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 どうぞ今後とも応援宜しくお願い致します! 櫻井愛子




閲覧数:1,157回2件のコメント

2 Comments


lisachanphoto
Jul 16, 2022

 「72才テノール・アマチュア声楽家」です。昨日、奏楽堂入賞者コンクールでの演奏を拝聴しました。「からたちの花」は今まで聴いたどの演奏よりも「のびやか」で、そして

「ゆったり」と間がとれていて、心に沁み通る演奏でした。実は小生も今年応募していたの

ですが、直前の喉の不調で棄権しました。来年は「からたちの花」をぜひ歌いたいです。

今後のご活躍を楽しみにしております。髙野 正人

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栗原 正和
栗原 正和
Jun 06, 2022

第1位、本当におめでとうございます!!素晴らしいです。

当日の夜、M先生から興奮気味に速報が届きました😊


Facebookやメッセンジャーにメッセージを、とも思いましたが「返信しなくちゃ」みたいな感じになるし、今やお忙しい身にご迷惑かと、こちらへ、、、(同じか?!)


お手紙のような、独り言のようなものでもありますので、既読スルーOK!です👍


演奏中の地震、ビックリしたでしょうね(後で動画、楽しみに見ます😆)。

集中力を増し、またそれも味方にしてしまうところはサスガです。(ピアノの方も!)

そういうのも、アーティストにとっては大事な要素かも知れませんね。


私もだいぶ前ですが、山梨での演奏会中に大きな地震に見舞われた事があります。

震度4だったので、ホール全体もガタガタ、、、と音がして、まだ数ヶ月前に「新潟県中越地震」を経験した(同じ甲信越、山梨も結構揺れたのです)お客様は「うわっ」と声を出して立ちあがろうとする人もいたりして。

私主催のコンサートでしたが、その瞬間はちょうどゲストに呼んでいたハーピストがソロ演奏をしていて、私は袖にいました。

地震は、これ以上大きくならないな、という感じがして、お客様も少し落ち着いてきて、何より彼女が無心に演奏を続けたので、何もせずに、そのまま見守りました。


大きな拍手と共に演奏を終えて戻ってきた彼女は「怖かった〜!」と一言。

実は「演奏を続けなきゃ」と思ったのではなく、「このまま放って逃げたら楽器が倒れてダメになる」という事をまず考え、楽器を抱き抱えつつ弾き続けていたそうです。

素晴らしい演奏でしたが、そうか、そんな事情も、楽器によってはあるんですね。

全体的に、大事に至らなくて良かったですが。。。


さて話は逸れましたが、本当に素晴らしい結果を出されて、知り合いとして率直に嬉しいです。

今後の更なるご活躍、期待しております!!💐


栗原正和

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