こんにちは、ソプラノの櫻井愛子です。
今回は昨年参加した「奏楽堂日本歌曲コンクール(歌唱部門)」に応募する時に、どのようなことに注意したか、自身の実体験を元にお伝えします。
まずは、コンクールについて簡単にご紹介します。
奏楽堂日本歌曲コンクールとは
奏楽堂日本歌曲コンクールは、公式ホームページで
日本歌曲の普及と創造的発展を目指し、歌唱部門と作曲部門のコンクールを開催しています。
と紹介しているように、日本歌曲に特化したコンクールです。
私個人としての一押しポイントは
・日本歌曲のコンクールの中で最も歴史がある(2022年で第33回目) ・明治23年(1890)に建築された趣ある重要文化財「旧奏楽堂」で歌うことが出来る
・沢山の日本歌曲のプロフェッショナルの先生方に聞いていただけて(その数15人!)、希望すれば順位を知ることが出来る(ご講評をいただけることも)
・予選・本選通じて公開されている(沢山の方に聞いていただける) ・参加費が1万円(本選まで行ったとしても)! ・年齢制限なし(ちなみに2022年は70代で2次まで進まれた方が審査員特別賞を受賞されています)
日本歌曲を愛する方なら、既にプロとして活躍されている方から少し人前で歌ってみたいという愛好家の方まで幅広く門戸を開いている、そんな素敵なコンクールなのです。
それでは、応募時に気を付けたいポイントについてご紹介します。
①申し込み期限
冬頃に奏楽堂のホームページ で応募方法についてオープンになります。まずは申し込み期限をチェックしました(2022年は新型コロナウィルスの影響で参加人数に制限があり、申し込みがギリギリで参加できなかった方がいらっしゃったそうです)。
私個人は申し込み期限に余裕をもって参加申込書を提出しました。 ちなみに2022年は2月4日(金)~3月4日(金)が申し込み期限でしたので2月11日(大安)に提出しました。
②演奏曲目の選曲
よくコンクールに参加する時に「派手で聴き映えのする曲がないと勝てない」と思う方が沢山いらっしゃると思います。私もそうでした。
今回本選で演奏した「秋の瞳」は、「あなたに合っている」と私の先生が勧めてくださったのですが、非常に素朴な曲で「これで本当に大丈夫か...?」と何度も自問自答しました。結局先生を信じて思い切って選曲しましたが、練習すればするほどその純朴さに心惹かれ、なぜこんな素晴らしい曲があまり知られていないのか不思議に思うほどになりました。 先生方のご講評にも「渋い曲集」とあったものの、第1位をいただくことが出来、曲を教えてくださった先生に心から感謝しています。
つまり申し上げたいことは、自分に合っていてかつ好きになれる曲に出会えたらラッキーです!そのような曲を選曲するのが一番だと思います。
③演奏曲目の演奏時間
演奏曲目は申し込みと同時に提出するのが基本です。なので2月頭に曲目が決まっているのが理想です。
奏楽堂日本歌曲コンクールは1次予選、2次予選、本選とあり、各選考で歌う曲を決めなければなりません。課題曲や演奏時間の制限があるのでよく応募要項を読んで決めます。
演奏時間について、私も制限時間ギリギリの選曲をして相当心配したのですが、当日「制限時間が過ぎても失格にならないので、制限時間の鐘が鳴っても結果を確認してください」と言われましたのでご安心ください。 ただやはり鐘が鳴って演奏を終えるのは印象が良くないので、なるべく制限時間に収めた方が良いと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました! 次回も奏楽堂日本歌曲コンクールについて書く予定です。
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