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ヨーロッパに音楽留学する前に準備すべき7つのこと

更新日:2023年7月1日


「音楽留学したいけれど、何から手をつけたらいいか...」とお困りの方に、ウィーンに長期留学した筆者が、音楽家の観点から「留学前に準備しておきたい7つのこと」について、筆者が準備をしていったもの、準備をしていかなかったものの中で本気で困った順にご紹介します!



第7位 国際学生証

もしも日本の大学を休学中に留学する場合、国際学生証の取得をオススメします。 留学した直後からビザや学生証の代わりになるので、美術館や宿泊施設などの学生割引を受けることができます。 有効期限は1年間のみですが、ビザや学生証は早くても1か月は取得までにかかるので、取得までのつなぎとして使用することをオススメします。私も渡航後半年はお世話になりました。



第6位 航空券


航空券をいかに安く買うか…これは永遠の戦いであります。 ちなみに帰国日が確定していない中・長期留学の場合、航空券の購入方法は2つあります。

1. オープンチケット(搭乗区間のみ指定し、フライトの予約をしないで購入する航空券のこと、帰路の日程を後から設定できる 2. 格安のフィックスチケット(搭乗区間・日程が全て変更不可の航空券)を購入し、都合がつかない場合帰路の分は破棄する、等


ちなみに私はよくトラベルコちゃんでチケットを調べています。半年前から値段を見続けるといいかもしれません。



第5位 ドレス、靴など入試・オーディション用のキレイ目な服


女性の場合、Aラインの広がったドレスより、ストンとした皺にならないものを持って行くと演奏会にも使えて便利です。キレイ目ワンピースも良いです。



第4位 レパートリー表と楽譜

レッスンや入試、オーディションの時にあると良いのが「レパートリー表」です。 これは自分がどのような曲を勉強してきたのかを一覧にした表で、声を聴いてもらう人に自分がどのような声種なのか、どのような曲を歌うことができるのかを紹介するものなので、これまで勉強してきた全曲を書く必要はありません。オペラ・オラトリオ・歌曲とジャンル別にして、A4で見やすくまとまる程度で良いと思います。 また、レパートリー表にある曲の楽譜は準備しておくことをおすすめします。私は家族にいちいちPDF化して送ってもらう手間をかけさせてしまいました。



第3位 現金、デビットカードとクレジットカード


キャッシュレス化が進むヨーロッパですが、なんだかんだ現金を求められるシーンがあるので、ある程度の現金は持って行った方が安全です。 また滞在ビザが必要な場合、留学直後に現地で銀行口座を開くことになると思いますが、短期留学などの場合はやはり現金を引き出せるデビットカードは心の支えになります。 クレジットカードはスーパーなどの少額の買い物であっても気軽に利用できるので便利です。海外旅行保険がついているカードもあるので2枚ほど持っておくといいと思います。


またデビットカードの1日当たりの現金引き出し金額を低く設定していて安心安全ではありましたが、ある時まとまった金額を現金で必要になり、何日にも渡って何度も現金を引き出す羽目になりました。

第2位 家(音出し可能な部屋)


音楽留学をされる人はきっと練習可能な部屋がご希望の場合が多いと思います。

実は、ウィーンの「音出し物件」というのは防音対策がされている物件を指すわけではないのです!冬が寒い国なので、壁が厚かったり、窓がもともと二重窓だったりして防音にも優れた建物だったり、大家さんが音楽に理解のある方だったりして音出しを許容している場合が多いです。

これは私自身の失敗談なのですが、音出しOKと言われて借りたお部屋が明らかに壁が薄く、案の定近所から苦情が来て自分の部屋で練習することが出来なくなりました。幸い学生だったため学校の練習室を借りることができましたが本当に不便でした。 もう二度と起こってほしくないですが、パンデミックによるロックダウンなどが起きた時、家で練習できないことは相当な痛手です。


なので、もし音出し可能なお部屋を探している場合、必ず前に借りていた人も音出しが可能だった物件、あるいは同じ建物内の部屋で音出しを許容している実績があるお部屋を探しましょう。

第1位 入国審査&滞在ビザ関連の書類

ぶっちぎりに大変なのが、この関連の書類準備です。 留学の期間と留学先に依りますが、渡航先の入国審査と滞在のために必要な書類をまずは調べましょう。また、地域や年によって必要な書類や提出内容が異なってくるため、住む街の最新の情報をチェックしましょう 例えば参考までに、ウィーンに6か月以上滞在するには在留許可証(Aufenthaltstitel)が必要で、学生としての場合、学籍はもちろん戸籍謄本や無犯罪証明書などが必要です。無犯罪証明書は日本大使館経由でウィーンでも手に入れることができますが、日本にいる間に準備しておくことをオススメします(ウィーンで申請して手に入れるまでに2か月かかりました)。


在留許可には戸籍謄本のドイツ語訳+アポスティーユ(公印確認)が必要です。

犯罪経歴証明書にも同様にアポスティーユが必要ですが翻訳は不要です。

学生在留許可証の申請時に、24歳以上の場合は申請時に最低約160万円(1.110ユーロ)の口座残高が必要になります(日本の口座より現地の口座に入金されていることが望ましく、必要最低額より多めに入れておくことをおすすめします)。 ウィーンの学生の滞在ビザについてのウェブサイトはこちら↓ Aufenthaltsbewilligung "Student" (wien.gv.at)


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